海の事故は「技術不足」だけじゃない
- 尚輝 前山
- 5月20日
- 読了時間: 4分
PADIリスクマネージメントセミナーで学んだこと

昨日、PADIのリスクマネージメントセミナーに参加してきました。
その中で特に印象的だったのが、
海の事故の多くは「お客様側の体調」が関係している
という内容です。
ダイビングやスキンダイビング、フリーダイビングでは、
泳げるか
深く潜れるか
技術があるか
だけではなく、
“その日の身体の状態”
が安全性に大きく関わります。
海で起こる事故の原因
セミナーでは、
体調不良
注意不足
パニック
ロスト(見失い)
病気
などが事故原因として挙げられていました。
特に印象的だったのは、
多くの事故に「体調」が関係していること
です。
疲労、睡眠不足、ストレス、脱水、運動不足、持病など。
陸上では問題なくても、
水圧
冷水
緊張
呼吸変化
波や流れ
といった海特有の環境によって、身体へ大きな負担がかかります。
特に注意したい病気
海では、以下のような病気や症状にも注意が必要です。
・減圧症
体内に溶けた窒素が気泡化し、痛みや麻痺を引き起こす症状。
・意識喪失(ブラックアウト)
低酸素状態によって起こるもの。フリーダイビングでは特に安全管理が重要です。
・心臓の病気
年齢とともにリスクは上がります。自覚症状がない場合もあります。
・パニック
不安や恐怖によって呼吸や判断力が乱れ、事故につながるケース。
浸水性肺水腫とは?
今回のセミナーで特に印象的だったのが、
「浸水性肺水腫(しんすいせい はいすいしゅう)」
です。
これは、水中にいることで肺に体液がたまり、
息苦しさや呼吸困難
を引き起こす症状です。
最初は、
少し苦しい
息が吸いづらい
胸が重い
なんか変
という軽い違和感から始まることもあります。
特に、
40代以上
女性
高血圧傾向
疲労状態
冷たい水
無理な運動
などでリスクが高まると言われています。
日本人に多い「我慢」
セミナーの中でも印象的だったのが、
日本人は異変を言えない人が多い
という話でした。
他の人に迷惑をかけたくない
ツアーを止めたくない
自分だけ休みたくない
空気を悪くしたくない
そんな気持ちから、
「苦しい」「きつい」「何か変」
を言えずに無理をしてしまう人が多いそうです。
ですが、
海では“遠慮”より命が最優先です。
少しでも異変を感じたら、
手を上げる
バディに伝える
インストラクターへサインを出す
ことが本当に大切です。
無理をしないことも“上手さ”
海では、
無理をしない人ほど安全です。
頑張ることよりも、
早めに伝える
休む
中止する勇気を持つ
ことの方が大切な場面があります。
「なんか変」
その感覚を軽視しないこと。
自分の身体の声を無視しないこと。
それが、海を長く安全に楽しむために必要なことだと思います。
事故を防ぐために大切な「陸で整える」という考え方
海の事故は、
海の中だけで防ぐものではありません。
実は、
睡眠不足
運動不足
ストレス
脱水
食生活の乱れ
呼吸の浅さ
疲労の蓄積
など、
日常生活の状態
が大きく関係しています。
だからこそ、
「陸で整える」
ことが重要です。
陸でできる対策
・有酸素運動
ウォーキングや軽いランニングによって、
心肺機能向上
血流改善
疲れにくい身体づくり
につながります。
・柔軟性を高める
身体が硬いと呼吸も浅くなりやすく、無駄な力みにつながります。
ストレッチやモビリティを行うことで、
呼吸がしやすくなる
リラックスしやすくなる
力みが減る
などの効果があります。
・呼吸を整える
普段から呼吸が浅い人は、緊張時にさらに呼吸が乱れやすくなります。
ゆっくり長く吐く呼吸を意識するだけでも、
副交感神経が働く
心拍数が落ち着く
パニック予防
につながります。
・しっかり休む
寝不足や疲労状態で海へ行くことは非常に危険です。
「せっかく旅行に来たから」「予約してるから」
ではなく、
休む勇気
も安全の一部です。
海の安全は、日常生活から始まっている
海の事故は、
技術不足だけで起こるわけではありません。
だからこそNAOKI FREEDIVINGでは、
潜り方だけではなく、
呼吸
身体づくり
有酸素運動
柔軟性
リラックス
コンディショニング
も大切にしています。
陸で整え、海で解放する。
安全に、長く、心地よく海を楽しむために。



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