フリーダイビングに必要なウォームアップとは?
- 尚輝 前山
- 5月19日
- 読了時間: 4分

「ストレッチだけ」では足りない理由
フリーダイビングでは、
「息が苦しくなる」
「力んでしまう」
「すぐ疲れる」
「耳抜きがうまくいかない」
という悩みを持つ人が多くいます。
その原因のひとつが、
ウォームアップ不足
です。
そして重要なのは、
ウォームアップ=ストレッチではない
ということです。
ウォームアップとは?
ウォームアップとは、
「身体と心を、潜れる状態へ整える準備」
のことです。
ただ筋肉を伸ばすだけではなく、
身体を温める
血流を良くする
呼吸を整える
神経を活性化する
心を落ち着かせる
という役割があります。
フリーダイビングでは、この準備が安全性やリラックスに大きく関係します。
なぜフリーダイビングにウォームアップが必要なのか?
① 深部体温を上げる
身体が冷えたままだと、
筋肉が硬い
関節が動きにくい
フィンキックに力が入る
という状態になります。
特にフリーダイビングでは、
足首
胸郭
肩
横隔膜
の柔軟性がとても重要です。
ウォームアップによって身体が温まると、
動きがスムーズになる
力みが減る
フィン効率が上がる
という変化が起こります。
結果として、
無駄な酸素消費を減らせます。
② 血流を増やす
ウォームアップによって血流が良くなると、筋肉へ酸素や栄養が運ばれやすくなります。
フリーダイビングでは、
「酸素を節約する能力」
だけでなく、
「酸素を効率よく使う能力」
も重要です。
血流が悪い状態では、
身体が重い
呼吸が浅い
力みやすい
という状態になりやすく、余計なエネルギーを使ってしまいます。
身体が温まり循環が良くなることで、
呼吸しやすい
身体が軽い
リラックスしやすい
という状態を作ることができます。
③ 神経伝達を高める
フリーダイビングは、ただ筋力を使うスポーツではありません。
むしろ重要なのは、
「いかに無駄なく動くか」
です。
例えば、
小さなフィンキック
流線形姿勢
浮力変化への対応
ロープへのアプローチ
などは、神経系のコントロールが重要になります。
ウォームアップによって神経伝達が高まると、
身体の反応が良くなる
動作が滑らかになる
無駄な力が抜ける
ようになります。
つまり、
“頑張らなくても進む状態”
に近づいていきます。
④ 呼吸循環を活性化する
いきなり潜ろうとすると、
呼吸が浅い
心拍数が高い
息苦しい
という状態になりやすくなります。
軽く身体を動かしながら呼吸を整えることで、
呼吸筋が動きやすくなる
心拍数が安定する
二酸化炭素への耐性が落ち着く
などの変化が起こります。
これは、
「苦しさを減らす」
だけでなく、
「安心して潜れる状態」
を作るためにも重要です。
⑤ 精神的な準備を整える
フリーダイビングでは、メンタルが非常に大きく影響します。
不安や緊張が強いと、
心拍数上昇
筋緊張
呼吸の乱れ
酸素消費増加
につながります。
つまり、
“焦っている状態”
では、身体も酸素を多く使ってしまいます。
ウォームアップは、単に身体を温める時間ではなく、
「心を整える時間」
でもあります。
呼吸に意識を向ける
身体感覚を観察する
力みを抜く
今この瞬間に集中する
ことで、副交感神経が優位になり、
水中でも落ち着きやすくなります。
ストレッチだけでは足りない理由
多くの人は、潜る前に静的ストレッチだけを行います。
しかし、ストレッチだけでは、
深部体温
神経系
呼吸循環
は十分に活性化されません。
そのため、
「身体を温める」
↓
「動きを作る」
↓
「呼吸と心を整える」
という流れが大切です。
フリーダイビング前におすすめのウォームアップ
① 軽い有酸素運動(5〜10分)
ウォーキング
軽いジョギング
軽いスイム
目的は、
「少し汗ばむ程度」
まで身体を温めること。
② 動的ストレッチ
動きながら可動域を広げます。
肩回し
股関節回し
キャット&カウ
胸郭回旋
などがおすすめです。
③ 呼吸調整・ボディースキャン
深呼吸
ロングエクスヘール
身体の力み確認
瞑想
を行い、
「落ち着いた状態」
を作ります。
まとめ
フリーダイビングにおけるウォームアップは、
「安全性」
「リラックス」
「効率的な動き」
を作るために必要です。
深く潜れる人ほど、力で潜っていません。
身体を整え
呼吸を整え
心を整える
その結果として、自然と深度がついてきます。
ウォームアップを、ただの準備運動ではなく、
“潜りの一部”
として大切にしてみてください。



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